「ウインナーコーヒー」と聞いて、それがなんなのか分からなかった人も少なくないのではないでしょうか。
ウインナーコーヒーとは、濃く入れたコーヒーにホイップクリームを浮かべたものです。
オーストリアのウィーンで発祥したために、ウインナー(ウィーン風の)と呼ばれています。
ここ、喫茶ラドリオは、日本で初めてウインナーコーヒーを取り入れたお店として知られています。
文化人たちの話し合いの場として営まれてきたラドリオ。
開店当初、そこに集うお客さんたちは、コーヒーが冷めるほど話に熱中していました。そこで当時のオーナーが、コーヒーを気にせず話に熱中できるにはどうしたら良いかと考えたそうです。新しい物好きの前オーナーは、生クリームをコーヒーに乗せるウインナーコーヒーに目を付けました。ホイップクリームが上にある事により、コーヒーの熱が逃げず、会話に熱中しても温かいコーヒーを長く楽しめると考え、ウインナーコーヒーを取り入れたそうです。
ウインナーコーヒーの人気は根強く、今でもラドリオの看板メニューとして日々提供されています。ラドリオを訪れた際は、ぜひこのウインナーコーヒーをご賞味あれ。